64: ◆KWjQNDTan2[saga]
2018/06/21(木) 23:47:39.34 ID:hmzCQAze0
あなた(思い立ったが吉日、勢いに任せてやってきたが、どうにも空振ってしまったようだ)
「それにしても年下の男の子までファンにするなんて……巴も隅に置けないなぁ〜♪」
あなた(目の前の先輩は先ほどまでの落ち込みようが嘘のように、今度はどこかニヤニヤした表情でそんなことを口にしていた)
あなた「すみません、お手数をおかけしました!」
「あーいいっていいって! ……ん? あれ、もしかして君って……」
あなた「はい?」
「あれかな、巴が言ってた子かな?」
あなた「宇田川先輩が?」
「そうそう! なんかね、『和太鼓に興味を持つ見所のある男の新入生がいるんだぜ!』なーんて、熱く語ってたんだよ〜。もしかして君がそうじゃないかなって」
あなた「あ、それでしたら多分俺ですね!」
あなた(神社での出来事を思い出す。確か宇田川先輩にそんなことを言われていた)
「ふーん、そっかぁー……そっかそっか〜♪」
あなた(と、俺の言葉を聞いて、目の前の先輩はニンマリと笑顔を浮かべる)
「巴がねぇ〜、あの巴がねぇ〜、まさかねぇ〜……あの様子じゃ憎からずって感じだろうし……ふふふふ……」
あなた「あの、先輩?」
「大丈夫! みなまで言うな、新入生くん! ふふ、私たちの中で一番最初に恋人が出来るのは誰かなぁっていつも考えてたけど、まさか巴が最初になりそうとはねぇ〜♪」
あなた「…………」
あなた(随分とご機嫌な様子だ。俺はなんと反応すればいいのか分からずに固まってしまう)
「ここは私がキューピットになるしかないかなぁ。巴、そういうのには絶対疎そうだもんね♪ あ、そうだ。私は上原ひまり。巴の幼馴染だよ〜」
あなた(目の前の先輩――上原ひまり先輩はそう名乗ってくれる。その前に何かよく分からないことを呟いていたが、きっと何か深い意味があることなんだろう)
あなた(そんなことを思いながら、俺も上原先輩に名乗り返す)
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