63: ◆KWjQNDTan2[saga]
2018/06/21(木) 23:40:22.07 ID:hmzCQAze0
「も、もしかして……私のファン!?」
あなた「え?」
「いっつもいっつも巴とか蘭ばっかり声をかけられてたけど……ついに私にもそんな出来事が!」
「まぁでも今まで羽丘には女の子しかいなかったもんね、カッコいい蘭と巴が声をかけられてばっかりなのは仕方なかったかぁ〜」
「でも共学になったんだし、これからは私にもこうしてファンが増えて……うふふふ……♪」
あなた「…………」
あなた(目の前の先輩はとても嬉しそうな笑顔を浮かべて独り言を呟いている)
あなた(俺はそれにどうしたものかと少しだけ考えてから口を開く)
あなた「すいません、先輩」
「ふぇ?」
あなた「その……宇田川先輩に用事がありまして……」
「え、えぇ〜!? そんなぁ、また巴なのぉ〜……」
あなた「期待に応えられずすいません」
あなた(先ほどの笑顔から一転、がっくりと肩を落とした先輩を見て非常に申し訳ない気持ちになる)
「あーううん、いいよいいよ。分かってたから……慣れてるから……」
あなた(ため息とともにそんなことを口から吐き出すと、先輩は顔を上げて俺の顔を見る)
「それで、巴だっけ? 巴は今日、生徒会の手伝いを頼まれてるからもういないよ」
「確か、花女(花咲川女子学園)から何かの資材を借りてくるのの手伝いって言ってたから、しばらく羽丘には戻ってこないんじゃないかなぁ」
あなた「なんと……そうでしたか」
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