大河「お腹が痛いんだけど」竜児「……俺もだ」
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19:名無しNIPPER[sage]
2018/06/16(土) 21:35:28.21 ID:5SUXe4Aj0
大河「ふぅ……愉しかったね、竜児」

竜児「おう!」

事後、満足げな大河。
竜児も満ち足りた感覚を味わっていた。
ふと、部屋の時計を見やると、そろそろ母親の泰子がリニューアルオープンしたお好み焼き屋『毘沙門天国』から帰宅する時間帯だった。
さっさと後始末をせねば。

速やかにバケツを片付けようとすると。

大河「もっかい、しよ?」

引き留めてくる、大河。
もっかい、もっかいと、何度もせがむ。
竜児とて、その望みを叶えてやりたい。
しかし、実際問題、それは不可能だった。

竜児「もう出すものがないだろ?」

既に、互いの腹は空っぽだ。
それは大河にもわかっている筈。
すると大河は竜児の小指を絡め取って。

大河「じゃあ、また今度ね?」

竜児「おう。わかった」

大河「約束をすっぽかしたら許さないから!」

指切りを交わして、誓約を結ぶ。
本来ならば、薬指に指輪でも嵌めたいところ。
しかし、今はこれで充分だった。

眩い大河の笑顔を忘れる筈は、ないのだから。


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