6: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/06/15(金) 01:46:28.36 ID:qFXEoNRp0
旅人は無言で椅子に銅貨をのせ、その上にどっかりと腰をかけた。
村人によれば少なくともあと2人の神様がここにおわすらしい。
「いまから食事をつくるのですが、旅人さんを召し上がりますか。
ああ、食器にはお供えはいりません。ただの食器ですから」
村人の言葉に、旅人はしずかにうなずいた。
しばらくして。
出された食事はキャベツと干し肉が入ったスープだった。
せいぜい銅貨1枚分の価値はあるか、と旅人は机にひじをつきながら思った。
そこで旅人は、しまったという顔をした。椅子が神様なら……。
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