7: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/06/15(金) 01:47:59.26 ID:qFXEoNRp0
「その机は」
村人の言葉を待たずに、旅人は銅貨一枚を机の上に、わざと大きな音を立てて供えた。
「失礼、信仰心が暴走することってありますよね」
「いいんですよ。神様は寛大でいらっしゃいますから」
村人はにっこりと笑って、皿にスープを注いだ。
食事を終えると、旅人は寝台からできる限りはなれた床に腰をおろした。
旅人の見立てでは、寝台が二番目くらいの神様だった。
「旅人さん、よろしければ寝台をつかってください」
「いえ、私は固くてつめたい床でかまいませんよ。神様の上で寝そべるなんて大それた真似はできませんから」
12Res/6.29 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20