神様まみれの村
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4: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/06/15(金) 01:44:50.89 ID:qFXEoNRp0
「そのお金は、“いま”私が受け取るわけにはいきません」

「いま?」

旅人は不思議に思った。いままでの村では、金銭を先に先にとせがまれることが多かった。

「私に家に神様がいるので、その銅貨は神様に供えてください」

「なるほど」

旅人は納得した。金がほしいことにちがいはないが、この村では、金銭欲を信仰心というブーケで隠しているのだ。

家は枯れた木の匂いがする、小さな小屋だった。

奥にかまどがあり、その手前にすすけた机と椅子。

その机の左には寝台がある。

「神様はどちらに?」

旅人はたずねた。石像や絵、小さな祭壇などがあるのかと思ったが、見当が外れた。



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