11:名無しNIPPER[saga]
2018/06/15(金) 00:37:08.37 ID:1KrY7Zfp0
「中世古先輩、ですか」
「ふふ。優子ちゃんも、私のこと、下の名前で呼んでくれるとうれしいな」
そう言って香織先輩は屈託ない笑顔を私に向けた。その裏表を感じさせない天使のような微笑みに私はくらりと頭が遠くなりそうになる。
さっきまでは三年生のあまりに横暴な態度に腹を立てていたせいで他の二年生の先輩に目を配るほどの余裕がなかったけれど、同じパートにこれほどまでに綺麗な先輩がいてくれることに、私は少なからず興奮していた。
香織先輩。その耽美な響きに、まだ出会って間もないはずの私は、思わず酔いしれそうになった。
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