73: ◆BHtXRZieJ2[saga]
2018/06/24(日) 21:04:31.16 ID:8SEhTK000
「友奈ちゃん、これって…」
「ああ、ゲッター線じゃ!」
高濃度のゲッター線が二人の体を包みこみ、桃色と青の輝きは増してゆく。
そして二つの光は螺旋を描きながら混ざり合い、ひとつの巨大な姿を形作ってゆく。
桃色と青の輝きが収束した時、そこにはラ=グースやゲッターエンペラーと同等にまで巨大化した友奈が立っていた。
友奈は驚愕し、自身の体をすみずみまで観察する。
「わ、わし!?これがわしか!?ゲッター線の影響で巨大化したんか!!」
『友奈ちゃん!!』
「東郷!どこじゃ?どこにおる!?」
友奈はどこからか東郷の声を聞き取り、周囲を見渡すが、どこにも東郷の姿はない。
すると、友奈はある事に気付いた。東郷の声は周囲ではなく、自身の体の内側から聞こえているのだ。
『友奈ちゃん、私はここだよ。友奈ちゃんの中にいるんだよ』
東郷はゲッター線によって精神体となり、友奈と融合したのである。
東郷の答えに、友奈は呆れたように額をおさえながらため息をついてつぶやいた。
「まったく、ゲッター線はなんでもアリじゃな…」
『でも、私は嬉しいよ。こうして友奈ちゃんと、文字通りひとつになって戦えるんだから。
これで負ける気なんてしない。星々を喰う魔物なんて、怖くもなんともない!』
「わしも同感じゃ!行くぞ東郷!これが最後のケンカじゃあ!!」
『うん!』
東郷とひとつになった友奈は、全ての戦いに終止符を打つため、ラ=グースの元へと駆け抜けていった。
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