7: ◆BHtXRZieJ2[saga]
2018/06/14(木) 22:36:19.37 ID:+BSudOYo0
「東郷、こりゃどうなっとるんじゃ?」
「私にも何がなんだか…」
次の瞬間、二人の周囲はまばゆい光に包まれ、思わずまぶたを閉じる。
二人がまぶたを開くと、そこは校舎ではなく、極彩色に包まれた異空間へと変貌していた。
「なんじゃこりゃ?わしら夢でも見とるのか?」
「友奈ー!東郷ー!二人とも無事ー!?」
遠方から聞き覚えのある声が響き、友奈と東郷はその方向に顔を向ける。
走ってくるのは、風と樹の二人だった。
風は立ち止まり、呼吸を整えると、神妙な面持ちで語りはじめた。
「いい?三人とも落ち着いて聞いて。私は大赦から派遣された人間なの」
「大赦?お姉ちゃんが…?」
風の言葉に、樹と東郷が驚きの表情を浮かべる。
一方の友奈は、無表情のまま黙って話に耳を傾けていた。
「私は、神樹様を守るメンバーを集めるために、讃州中学で勇者部を結成した。
私たちはここで、神樹様と世界を守るために、敵と戦わなきゃいけないの」
「おい、風先輩!何を言ってるのかさっぱり分からんぞ!わしに分かるように説明せんかい!」
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