6: ◆BHtXRZieJ2[saga]
2018/06/14(木) 22:29:50.54 ID:+BSudOYo0
「ゆ、友奈ちゃん、大丈夫?」
友奈の身を案じ、近寄る東郷。
だが、当の友奈は心身ともに傷ついている様子はまったくなかった。
「くくく…がははは!ええ、あれでええ!」
「えっと…なにがいいの?友奈ちゃん?」
「わしとケンカするからには、あれぐらい肝が据わっとらんとイカンという事じゃ!下手な極道より、よっぽど肝が据わっとるわい!
まったく、カタギにしておくには惜しい女じゃのう!」
「友奈ちゃん…」
東郷は友奈の言葉にに呆れると同時に、友奈らしい言葉だと、内心微笑ましい気分になった。
「どれ、わしらもそろそろ帰ると…ん?」
友奈がスカートをはたいて立ち上がった瞬間、スマートフォンからアラームが鳴り響いた。
取り出して画面をのぞいて見ると、そこには「樹海化警報」の文字が刻まれていた。
東郷のスマートフォンも同様であった。さらに窓から見える風景は、時が止まったかのように停止している。
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