62: ◆BHtXRZieJ2[saga]
2018/06/23(土) 23:19:55.45 ID:5MxZKwKG0
「どうした?何が言いたい?」
虎彦の言葉に、夏凛は毅然とした態度で返答する。
「早乙女博士、虎彦さん。私はもう、あなた達の指示には従いません。
私は大赦の勇者としてではなく、讃州中学として、バーテックスと戦います!」
反旗を翻した夏凛の言葉にも、早乙女は動揺する様子を見せない。
「別に構わん。わしらはバーテックスさえ倒してくれれば、それで…」
早乙女がそこまで言いかけた瞬間、勇者部全員のスマートフォンからアラームが鳴り響く。
その画面には、初めて目にする「特別警報」の文字が表示されていた。
「まさか、こんなに早く復活の時が来るとは…勇者部よ、頼んだぞ!人類の存亡はお前たちの手にかかっているのだ!」
早乙女のその言葉と同時に、勇者部の周囲に樹海が生成される。
だが、明らかに通常の樹海とは様子が違っていた。
その規模は、これまでの樹海とは比較にならぬほど広大であった。
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