61: ◆BHtXRZieJ2[saga]
2018/06/23(土) 23:17:45.19 ID:5MxZKwKG0
突如告げられた真実に気持ちの整理が追い付かず、愕然とする東郷。
顔をうつむかせ、その華奢な肩は小刻みに震えている。
「みんな、私こそゴメン…私が勇者部なんて作らなければ…
散華の事を知っていれば、みんなを勇者部に誘ったりしなかったのに…」
東郷の様子を見かねた風が立ち上がり、涙ながらに謝罪する。
だが、その場に風を責める者は一人もいなかった。
「お姉ちゃんがにする事ないよ。後遺症の事を知ってても、たぶん私たちは戦ってたと思うから」
「ほうじゃ!わしは元々極道じゃからのう。死んでなんぼの人生じゃあ!手足の一本や二本、どうって事ないわい」
「樹…友奈…」
笑顔でそう答える樹と友奈の言葉に、風は胸の奥が熱くなるのを感じていた。
続いて夏凛も、精一杯冷静を装いながら、赤面して立ち上がる。
「そうよ、あんたの責任じゃないわ。悪いのは…」
夏凛はそこで言葉を切り、怒気のこもった眼で早乙女と虎彦を睨みつける。
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