63: ◆BHtXRZieJ2[saga]
2018/06/23(土) 23:22:39.73 ID:5MxZKwKG0
無限に続いているのではないか、と錯覚する程の広大な樹海。
その遥か彼方から飛来する影があった。幼体のバーテックスである。
「すごい数ね…敵もここで決着を付けるつもりらしいわね」
覚悟を決める夏凛。だがその直後に目にした光景に、勇者部一同は圧倒される。
バーテックス達の背後に突如生じた、暗黒の空間。
その空間の中から姿を現したのは、超巨大という表現すら生温いほどに圧倒的な体躯を誇る異形。
その圧倒的スケールと、まるで脳が露出した赤ん坊ような異様な姿に気圧される勇者部。
「な、何よあれ…」
「あれが…星々を喰う魔物…」
「いくら何でもデカすぎでしょ…」
口々に言葉を漏らし、思わず後ずさる夏凛、樹、風。
東郷はうつむいたまま沈黙を保っている。
そんな中、友奈のみが悪魔のごとき笑みを浮かべながら敵を見据えていた。
「ようやくお出ましか。さすがに手強そうじゃのう…
そんじゃ、派手にケンカをおっぱしめるとしようぜ。のう…ラ=グースよぉ!!」
勇者部の最終決戦の火蓋が、ここに切って落とされた。
93Res/75.85 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20