千早ちゃんと伊織ちゃん
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31:名無しNIPPER[saga]
2018/06/12(火) 03:28:48.81 ID:420CtvZa0

さてさて、少し時間が経ちまして。

千早 「──さてと、私はそろそろレッスンに向かおうかしら」
伊織 「あら、もうそんな時間なの?」
以下略 AAS



32:名無しNIPPER[saga]
2018/06/12(火) 03:31:42.68 ID:420CtvZa0

──えっ?その間、私が何をしてたか、ですか?

もちろん仕事してましたよ、当たり前じゃないですか!
まだまだ勤務時間中なんですからね。てんこ盛りになってた領収書の山も、あと三分の一もないくらいになるまで頑張りましたとも。
以下略 AAS



33:名無しNIPPER[saga]
2018/06/12(火) 03:33:03.72 ID:420CtvZa0

本当は、仕事なんて放っぽりだして二人と一緒におしゃべりしたかった!お茶でも飲みながらガールズトークに花を咲かせてみたかったの!!

いいえ、今からでも遅くはないわ!伊織ちゃんからどんな話をしてたのかを聞き出して……ああっ!でもダメ!ダメよ、小鳥!あなたはみんなのお姉さんなんだから、ちゃんとしてないと……でも、ちょっとくらいなら良いんじゃ……。

以下略 AAS



34:名無しNIPPER[saga]
2018/06/12(火) 03:35:28.41 ID:420CtvZa0

まっすぐドアの方へ──と思ったらくるりと振り返って、なんとこっちに向かってくるじゃありませんか。
何か忘れ物かしら?ああ見えて千早ちゃんも案外うっかりさんですからね、ふふ♪

千早 「あの、すみません……いま話しかけても?」
以下略 AAS



35:名無しNIPPER[saga]
2018/06/12(火) 03:36:35.45 ID:420CtvZa0

千早「いってきます──こ、小鳥、さん」




36:名無しNIPPER[saga]
2018/06/12(火) 03:39:15.11 ID:420CtvZa0

小鳥 「…………………へぇっ?」

この時、あまりに予想外な言葉に、私は思わず変な声を出しちゃいました。

以下略 AAS



37:名無しNIPPER[saga]
2018/06/12(火) 03:42:19.82 ID:420CtvZa0

小鳥 「い、いやいや、ちょ、ちょっと待って!少しびっくりしただけだから!……少しだけ!少しだけ時間をちょうだい、頭を冷やす時間!」
千早 「は、はい……」

『落ち着け、落ち着くのよ、小鳥〜……年上らしく冷静に、冷静になるの……』と、心で唱えて自分を落ち着かせます。
以下略 AAS



38:名無しNIPPER[saga]
2018/06/12(火) 03:44:25.87 ID:420CtvZa0

今のって──“小鳥”って呼んでくれたのって、千早ちゃんの方から一歩踏み出して、歩み寄ってきてくれた──そういう事ですよね。


それがすごく……すっごく嬉しいです!もう言葉にできないくらい、すっごく!
以下略 AAS



39:名無しNIPPER[saga]
2018/06/12(火) 03:51:16.60 ID:420CtvZa0

小鳥 「ありがとう、千早ちゃん」
千早 「……え?」

小鳥「今、私の事名前で──『小鳥さん』って呼んでくれたでしょう?私、とっても嬉しかったのよ」
以下略 AAS



40:名無しNIPPER[saga]
2018/06/12(火) 03:56:22.39 ID:420CtvZa0

小鳥 「うふふ……♪」

嗚呼、堪えようにも自然と頬がゆるんでしまいます。

以下略 AAS



41:名無しNIPPER[saga]
2018/06/12(火) 04:01:20.02 ID:420CtvZa0
はい。

これで今度こそ本当におしまいです。長々とお付き合いいただきましてありがとうございました。

読んでくださった皆様が、少しでも楽しめたのであれば幸いです。


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