14:名無しNIPPER[saga]
2018/06/12(火) 02:50:38.74 ID:420CtvZa0
千早 「………………ぇっと」
それは千早ちゃんも同じだったみたいです。目を真ん丸にしてましたけど、すぐに気を取り直して話しかけます。
千早 「……あの、それって、一体何のこと?水瀬さん」
伊織 「その『水瀬さん』ていう呼び方のことよ」
後で思い返した時には『この切り返しの早さは、アイドルのお仕事で鍛えられた賜物かしらん』と感心したものですが、この時の私はもう頭の中が真っ白で、情けないことに全く反応できませんでした。
そこで伊織ちゃんは、すらりと伸びた脚を組み替え、ふぅーと大きく息を吐きだします。その姿はすごく堂に入っていて、とても一回りも年下の娘とは思えません。
伊織 「まどろっこしいのは趣味じゃないから、単刀直入に言うわ」
伊織 「──千早、アンタはこれから私のことを名前で呼び捨てになさい」
な、なんとぉ……!思いがけず飛び出した提案に、私は息をするのも忘れて見入ってしまいます。
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