【ミリマス】彼女はその手を繋ぎたい
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35: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/15(金) 19:58:19.95 ID:bVnO2WFP0

「あのぉ……。さっきのは一体何ですか?」

そう遠慮がちに彼が切り出したのは、二人で角の席へ戻り、
着ていたコートを畳み終わり、遅刻したことを謝られて

(この際、二人の"お昼過ぎ"の定義の違いでひと悶着がありましたが……。不毛な話題なので流しますね)、

ウェイトレスさんにとりあえずコーヒー(そういう商品名なんです)を注文し、
その一部始終をジィっと眺めていたこちらとの視線を合わせた時。

私は姿勢正しく彼と向き合い、籠の中の小鳥が
飼い主を見つめるようにちょこんと小首を傾げたら。

「一体、とは?」

何のことだか綺麗さっぱり。そう嘯く調子で訊き返します。

すると彼は困ったように眉根を寄せて。

「とぼけないでください、呼び名ですよ。……アナタはどうして俺の名前なんか?」

「……以前頂いた名刺に書いてありましたもの。
それに私たちが初めて出会った時にも、丁寧に自己紹介して下さったじゃありませんか」

「そういう意味じゃなくてですね」

「なら、どういう意味なんです? わざわざ変装までして会ってるのに、いつもみたく"プロデューサーさん"と」


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