11: ◆Xz5sQ/W/66[sage saga]
2018/06/07(木) 19:46:46.49 ID:ODZrmv780
「きゃっ!? きゅ、急に動いちゃ!」
「す、すまない!」
「だからって戻るのも――っ!」
そうか、おっぱいって見上げるとこんな風に見えるんだな――などと阿保なことを考える暇も無かった。
頭の上から聞こえて来た鼻から抜けるような吐息。
驚いたせいで両腿の間に走るクレバス。
さっきまでよりも数段深く沈み込んで支えられた俺の頭と、
ずり落とされないよう反射的に伸ばした手が彼女のシャツの裾を掴む――って、ん?
「あ、アナタって人は本当に……!」
必死に感情を押し殺しています、そんな風な志保の声は激しく震えていた。
だが俺に、彼女の表情を窺うことはできない。
どころか目の前は完全に塞がれていた。
視界一杯に広がる白と黒のボーダーラインはいつも見ているシャツの柄だ。
彼女の匂いが今まで以上に強くなる。
少女の持つ熱が俺の顔面を熱くさせて、急激に早まった動悸の音が煩わしい。
「逆……でしょう。普通は、なのに、どうして……ホントに、もう……!」
恥じらうべきか怒るべきか? 顔は見えずとも迷っているのが手に取るように理解できた。
できるならすぐにでも謝りたいが、今は何を言っても火に油なんじゃないだろうか?
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