【モバマスSS】愛を知らない一ノ瀬志希と彼らの巡礼の旅
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54: ◆TDtVvkz8pSL3[saga sage]
2018/05/30(水) 02:04:46.56 ID:dFhLHRCO0
そしてアタシは失踪することにした。文香ちゃんが小さく何かを言っていたのも気にせずに、事務所を飛び出した。
探しに行こう。今のアタシの中にないそれを。
探しに行こう。アタシの中にいるはずの彼を。
何も見出せないのなら、もう彼と顔を合わせることすら出来ないような気さえして、怖くなって、恐ろしくなって、アタシは逃げた。
そして……終ぞアタシはそれらしいものを、見つけることは出来なかった。
以下略 AAS



55: ◆TDtVvkz8pSL3[saga sage]
2018/05/30(水) 02:05:21.16 ID:dFhLHRCO0
そして静寂を切り裂くように、彼は大きく溜息を吐いた。
それはまるで、初めて出会ったあの時のように。

「……俺たちは、存外馬鹿なのかもしれないな」

以下略 AAS



56: ◆TDtVvkz8pSL3[saga sage]
2018/05/30(水) 02:06:04.12 ID:dFhLHRCO0




「……俺がお前をプロデュースしてるのはな。お前を愛してしまったからだよ」
以下略 AAS



57: ◆TDtVvkz8pSL3[saga sage]
2018/05/30(水) 02:06:47.06 ID:dFhLHRCO0





以下略 AAS



58: ◆TDtVvkz8pSL3[saga sage]
2018/05/30(水) 02:07:25.67 ID:dFhLHRCO0
途端になんだか気恥ずかしくなってしまって、アタシも顔を覆う。するとそれを見たプロデューサーが、攻守逆転と言わんばかりにニヤリと笑った気配がした。

「そうしてるとお前もフツーの女の子みたいだな」

「そんな女の子に大真面目に……あ、愛してるなんて言っておいてよく言うよキミも」
以下略 AAS



59: ◆TDtVvkz8pSL3[saga sage]
2018/05/30(水) 02:08:13.48 ID:dFhLHRCO0
軽口の応酬をしていると、なんだか悩んでいたことが全部馬鹿らしくなってしまって、二人で顔を見合わせて、夜中なのにゲラゲラと笑い飛ばした。周りに住宅街は無いから大丈夫だと思うけど。
ひとしきり笑った後、アタシが伸びをしていると、プロデューサーがすっくと立ち上がった。
そしてさも当たり前のように、アタシに手を差し伸べる。

「さ、帰るぞ」
以下略 AAS



60: ◆TDtVvkz8pSL3[saga sage]
2018/05/30(水) 02:08:54.66 ID:dFhLHRCO0

「ねぇプロデューサー」

「なんだ」

以下略 AAS



61: ◆TDtVvkz8pSL3[saga sage]
2018/05/30(水) 02:09:34.77 ID:dFhLHRCO0
「プロデューサー、これからもアタシは失踪したりすると思うけど、よろしくねー」

「おう、いつでも行って帰って来い。泣いて謝ったって見捨ててなんてやらないから安心しな」

これからのアタシは、生きる方程式。
以下略 AAS



62: ◆TDtVvkz8pSL3[saga sage]
2018/05/30(水) 02:10:21.94 ID:dFhLHRCO0


「そういや日付が変わったな。誕生日おめでとう、志希」

「あれ、そうだったっけ。プレゼントプリーズ?」
以下略 AAS



63: ◆TDtVvkz8pSL3[saga]
2018/05/30(水) 02:12:10.70 ID:dFhLHRCO0
以上です。
志希、誕生日おめでとう。来年の総選挙も頑張ろう。

前作
【モバマス】あの日の私に、ありがとうを
以下略 AAS



64:名無しNIPPER[sage]
2018/05/30(水) 04:09:09.00 ID:ym9AX/eZO
蘭 子「混 沌 電 波 第170幕!(ち ゃ お ラ ジ第170回)」
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