【ガルパン】エリカ「私は、あなたに救われたから」
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933: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2019/03/02(土) 22:25:31.60 ID:d4D1O6AS0
小梅「隊長!!みほさんが転校なんてなにかの間違いですよね!?」
まほ「赤星、そいつはもう私たちとは無関係だ」
その答えは小梅が求めていたものでは無かった。
小梅「何を、何言ってるんですか!?みほさんは、みほさんは私たちのっ!!」
先ほどまでみほに向けていた視線とは全く違う、悲しむような、気遣う様なまほの視線が小梅に向けられる。
どれだけみほに対する憎しみを持っていても、小梅がどれだけみほのためを思って行動してきたのかまほは知っている。
それが無に帰してしまった事に無念さと同情する気持ちを持ってしまう。
だから、小梅にみほが転校するという事を伝えていなかったのだ。
結局、どこから聞きつけたのか小梅は来てしまったが。
小梅「みほさん帰りましょう?誰もあなたを責めてなんかいませんって。大丈夫ですよ!何があっても、私があなたを守りますから!」
小梅が先ほどよりも強くみほの両肩を掴み、無理やり作った笑顔で呼びかける。
だけど、みほは小梅の手をそっと解くと、今度こそ二人に背を向け歩いていく。
その後ろ姿にまほが嘲笑を投げつける。
まほ「まるで流刑者だな。お前に相応しい姿だよ」
みほの足が止まる。
まほ「周りはお前がおかしくなったのだと思うのだろうな。だが違う。お前は、ずっと前からそうだった。
誰かの優しさに縋ってばかりで自分を見つめてこなかった。その果てがそれか」
まほにとって、みほが黒森峰で見つけた絆は何よりも尊く、掛け替えのないものだった。
エリカを失い、嘆き悲しむ気持ちが分からないわけが無かった。
大切な妹だったから。大切な後輩だったから。
そしてまほはその両方を失った。
まほの瞳には怒りだけじゃなく、諦観も宿っている。
もう、みほには何も期待をしていないと。
まほ「みほ、私はお前を絶対に許さない。お前にとって戦車道が存在意義だというのなら、生きる糧だというのなら――――何もない未来でそのまま朽ちてゆけ」
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