【ガルパン】エリカ「私は、あなたに救われたから」
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787: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2019/01/19(土) 19:04:45.29 ID:mYSOjYXE0
みほ「……ごめん、私寝ぼけてたみたい」
エリカ「……その、疲れてるならちゃんと言いなさいよ?倒れられたら困るんだから」
完全に心配と気遣いに振り切った対応に私はただただ申し訳なくなってしまう。
いや、本当にどういうことなのだ。まだ中等部だというのに高等部で大会に出て、決勝の場に立っている夢だなんて。
エリカさんの言う通り気が早いにもほどがある。とりあえず、今は頭を下げるしかない。
みほ「ごめんなさい……大丈夫だよ、もう目は覚めたから」
エリカ「そ、そう。ならいいけど……気を付けなさいよね?あなたただでさえぼーっとしてることが多いんだから」
とりあえず納得してくれたようでほっとする。いくらなんでも立ったまま寝ぼけるなんて曲芸を何度もするとは思えないが、だからといって再発が無いとも言えない。
今日は早めに寝ようかな……などと思いながらももう一つ、気になることがあった。
みほ「今日のエリカさん、なんだか優しいね」
なんというか言い方はアレだがちゃんと私の心配をしてくれる。
いつものエリカさんなら、きっと心配しててもそれを表に出さずに、嫌味交じりにやっぱり心配を隠せてないみたいなすっごくエリカさんらしい心配をしてくれそうなものなのだけれど。
まぁ、それだけ私の様子がよっぽどだったと言われればそうですよね……と納得してしまうのだが。
勝手に気になっておきながら勝手に自己完結しようとしている私の内心なんて知らないであろうエリカさんは、目を見開いてキョトンとした顔をした後、ちょっと唇を尖らせて不満をあらわにする。
エリカ「あのねぇ……何が優しいよ。友達の様子が変だったら心配するのが当たり前でしょうが」
その言葉を、聞き逃すほど私の耳は節穴では無かった。
みほ「エリカさん、今、なんて」
エリカ「はぁ?何、まだ寝ぼけてるの?」
みほ「いいから、もう一回」
エリカ「……友達の様子が変だったら心配するのが友達でしょうが」
聞き間違えでも、寝ぼけた私の妄想でもない。『友達』。その言葉は確かに、私とエリカさんが友情で結ばれているという事を伝えていた。
みほ「え、え、エリカさん、私の友達なの!?」
エリカ「……」
エリカさんが、心底軽蔑したという目で私を見る。
みほ「ああああ違うっ、違うの!?エリカさんと友達なのが嫌なんじゃなくて、エリカさんが私を友達だと思ってくれているのが嬉しくて、
意外でっ!!驚いただけで決して嫌だとかじゃないの!!嬉しいの!!ホントに!!ボコが天から降ってきたみたい!!」
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