【ガルパン】エリカ「私は、あなたに救われたから」
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770: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2019/01/12(土) 17:51:01.15 ID:Ghx7XHue0



『勝つためには、非情な決断を下す時がある。あなたはいつか、その立場になるのよ』





瞬間、脳裏をよぎるエリカさんの言葉。今、ここで私がフラッグ車を離れたら待っているのは敗北の二文字だ。

素人の私が助けに行ったところで、足手まといになるだけだ。それならば。

約束したんだ。エリカさんに、みんなに。優勝するって。非情な決断。それは今するべき事なのかもしれない。

ぐっとこらえて、救助はプロに任せて、そうすればみんな助かって優勝も出来て、全部、全部上手く行って―――――




『みほ』




優しく、抱きしめるような声が私の名を呼んだ気がした。




みほ「……っあああああああああああああッ!!」


通信手「副隊長っ!?」


通信手の子の叫びを背に、私はキューポラを乗り越え、そのまま崖を滑り降りて――いや、滑り落ちていく。

むき出しの手足が岩に削られる。でも痛みを感じる暇なんて無い。川岸に降り立った私は、今一度流されゆくV号を見つける。

既に私との距離はだいぶ開いていて、一刻の猶予も無い。私は、すぐさま川に向かって駆け出し、


みほ「――――エリカさんッ!!」


濁流に飛び込んでいった。





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