【ガルパン】エリカ「私は、あなたに救われたから」
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684: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2018/12/15(土) 22:14:23.44 ID:f0IbpfH10
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夕日の差し込む隊長室。
その日差しを見ると私の心にも光が差すように思えてくる。
『何度だって言います。どれだけ情けなくたって、どれだけ怖くたって、弱さを認められるあなたは―――――強い人です』
探し求めていたものにようやく出会えた。歓喜に震えた記憶は今も実感を伴って私の胸に根付いている。
きっと忘れはしないのだろう。夕焼けを見るたびに思い出すのだろう。
それが嬉しくて、感慨深くて、私はじっと窓から入る夕焼けの日差しを見つめてしまう。
エリカ「あの、隊長……?」
そんな風に感慨深くなっていると、エリカに声を掛けられる。
しまった、何を一人で物思いにふけっているんだ。
まほ「コーヒーでもいれようか?」
エリカ「あ、いえそんなお構いなく……」
誤魔化し紛れに提案するも、断られてしまう。
……いやそれはそうだろ。みほたちを待たせてるのだから。
どうやら、私は緊張しているらしい。
エリカを呼び出した理由を思えば当然ではあるのだが。
私は咳ばらいをして、今一度エリカに向き直る。
まほ「……エリカ」
私には伝えたい事があるから、その前に伝えなくてはいけない事がある。
話を先延ばしにしたって後が辛くなるだけなのだから覚悟した今、率直にいこう。
まほ「私は、来年ドイツに留学する」
エリカ「え……?」
まほ「戦車道の進んでいるドイツでより深く学ぶことで西住流をより発展させるんだ」
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