【ガルパン】エリカ「私は、あなたに救われたから」
↓ 1- 覧 板 20
670: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2018/12/08(土) 20:20:25.65 ID:cnbhVROG0
力強く宣言されたその言葉の意味は、戦った私たちも感じている事だ。
真正面から、策はとっても小細工は弄さず、縛りではなく誇りを持って戦うその姿は、
彼女だけの『道』を私たちに見せてくれた。
ケイ「あなたの戦車道がこれからどうなるか私にはわからないけど、あなたの戦車道があなたにとって大切な、素敵なものになることを願ってるわ」
みほ「……はい。ありがとうございますっ」
ケイ「それじゃあ私はそろそろ戻るわね!アリサ……後輩が泣いちゃってるのを慰めないと」
そういえば試合後に泣いてる子がいたな……
それだけ本気で挑んでいたという事なのだろうから笑う気つもりは毛頭ない。
もちろん負けてあげるつもりも無かったが。
ケイ「それじゃあマホ!ミホ!またね!」
みほ「はい、また!」
ケイ「今のあなた達と戦えて良かった。次戦うときはもっと激しくエキサイティングしましょう!!」
ケイさんは私たちに手を振りながら仲間たちの元へと走っていく。
やがてその姿が見えなくなり、私は独り言のようにぽつりとつぶやく。
みほ「……なんだか凄い人だったね」
まほ「ああ。ああいう奴こそ『強い』のだろうな」
みほ「……うん」
隊長を務める人はみんなそうなのだろう。
自分だけの『戦車道』を持ってて、自分らしさを誇っている。
それは、その強さこそが、私が求め続けているものだ。
私の『戦車道』はまだ見つかっていない。『私らしさ』もまだ見つけられていない。
だから探すのだ。
友達と、仲間と共に。
そう思えるようになった事が私が少しは成長した証なのだと、そう信じて。
978Res/708.34 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20