【バンドリ】白鷺千聖「癒されたい」
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6:名無しNIPPER[sage]
2018/05/22(火) 19:55:46.09 ID:6LeGnMhJ0

―― フェリー ――

花音「はぁ、はぁ……間に合った……。ちょっと危なかったね」

千聖「ええ……まさか出港と着港の時間を見間違えてたなんて……ごめんなさい、花音」

花音「え?」

千聖「私のせいでこんなに急がせることになって……もっとフェリーターミナルでゆっくりしたかったでしょう?」

花音「ううん、大丈夫だよ。むしろ私の方こそごめんね? 旅行の計画とか、ほとんど千聖ちゃんに任せっきりにしちゃって……」

千聖「ああ、そんなことは気にしないでいいのよ。私がやりたくてやってることだもの。それにほら、花音だって私と一緒にどこへ行きたいかって考えてくれたじゃない」

千聖「あなたとそういうことを話すのも楽しかったし、1人で旅程を練っているのも楽しかったわ」

千聖「花音は一緒にどこどこへ行きたいって話したりするの、楽しくなかったかしら?」

花音「ううん。すごく楽しかったよ」

花音「喫茶店とかで一緒に旅行雑誌を見てお話しするの、すごくワクワクしたよ」

千聖「私もそれと同じ気持ちよ。だから気にしないで」

花音「……うん、分かった。千聖ちゃんも、その、時間を間違えちゃったのとか気にしないでね?」

花音「きっとこういう失敗も旅行の醍醐味……っていうのかな? そういうのになると思うから」

千聖「ええ。ありがとう、花音。やっぱりあなたは優しいわね」

花音「う、ううん、そんなことないよ。でも、千聖ちゃんにそう言ってもらえるのはちょっと嬉しいな……えへへ」

千聖「ふふ……」

花音「あ、もう船が動き出すみたいだね。席に行こっか」

千聖「そうね。えーと、オーシャンビューシートは船首の方だから……こっちね」

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