5:名無しNIPPER[sage]
2018/05/22(火) 19:55:08.10 ID:6LeGnMhJ0
千聖「はぁ……あのふわふわした空気……癒される」
美咲「分かります」
千聖「なのに彩ちゃんときたら……もうちょっと1人で頑張れないのかしら?」
美咲「ですね。あのピンクの人はその辺の空気をもう少し読むべきですね」
千聖「まったくその通りね」
有咲(無茶苦茶だろそれ。なんで今日の白鷺先輩と奥沢さんはこんなにバグってんの?)
千聖「有咲ちゃんはどう?」
有咲「は、はい!? ど、どうって……何がですか?」
美咲「花音さんに癒されない?」
有咲「え、えーと……ちょっと、よく分からないかな……」
千聖「そう……なら語り甲斐があるわね」
美咲「ですね」
有咲(なんだよ語り甲斐って……どうして奥沢さんもそれに何の疑問も持たずに頷いてるんだよ……)
千聖「私ね、花音と旅行に行きたい」
美咲「へぇ、どちらまで?」
有咲(唐突すぎるだろ。なんで今日に限ってツッコミ放棄してんだよ奥沢さんは)
千聖「ロシアの星空を見に行きたいわね……極寒の中、身を寄せ合って歌でも歌いたいわ」
千聖「見上げてごらん 夜の星を……なんて」
有咲(……アイドルだけあってこんな時でも普通に歌上手いのがなんか癪だ)
千聖「でもね、やっぱりロシアは遠いわ。だから手近の北海道に行きたい」
千聖「飛行機でパッと行くのはちょっと違うから、電車で行くの。新幹線に乗って……そうね、青森まで」
千聖「東京を出て、車窓からの風景にどんどん緑が増えていく」
千聖「季節は6月がいいかしら? あまり暑すぎない日を選んで、雨が降ったら降ったでそれもいいわ。風流というものでしょう」
千聖「これからの旅に心が昂って、普段よりもはしゃいでいる花音を見ながら、新幹線は新青森駅に到着する」
千聖「そうしたら、タクシーでフェリーターミナルへ向かうの」
千聖「運転手さんに『デートですか?』なんて聞かれて顔を赤くする花音にちょっとイジワルしてるうちに、青森フェリーターミナルへ着いて……そこで気付くのよ」
千聖「うっかり時間を間違えていて、もう出港間もないって。だから2人で慌てて船に乗り込んで……」
――――――――――――
20Res/27.45 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20