7: ◆C2VTzcV58A[saga]
2018/05/21(月) 23:54:05.41 ID:BHrH+yLmO
菜々「鷹富士さん?」ガラッ
茄子「あ……すみません。お邪魔してしまって」
菜々「いえ、別に。何か用事でも?」
茄子「……用事は、ないです。ただ……」チラ
菜々「……Pくんと一緒に帰りたい、とか?」
茄子「…………………いえ、別に」
菜々(この子嘘つくの下手ですね……)
茄子「深い意味はないです。たまたまこの時間まで図書館で本を読んでいて、たまたまここを通りがかっただけです」
茄子「なので、深い意味はないのですが。P君の補習は、あとどのくらいかかりそうでしょうか」
菜々「そうですね……帰らせてあげたいところですけど。最初に決めたところまではやっておきたいので、まだ結構かかると思います」
茄子「なるほど。バカですもんね、P君」
菜々「あ、あはは……はっきり言いますね、鷹富士さん」
茄子「私、彼の後ろの席なので。授業態度を見ていれば想像がつきます」
菜々「でしょうね〜。よかったらでいいので、鷹富士さんからもあの子に勉強教えてあげてくださいね」
茄子「………」
菜々「無言で嫌そうな顔をされると、先生困っちゃいますよ?」
茄子「……では、私は帰ります」
菜々「ごめんなさい。Pくんには、ちゃんと埋め合わせしておくように言っておくので」
茄子「埋め合わせとか、必要ないので。もともと一緒に帰る約束をしていたわけでもないですし」
菜々「そうですか?」
茄子「はい。でも」
菜々「でも?」
茄子「あんまりバカだと、私の幸運でもフォローしきれませんよって伝えておいてください」ニコ
菜々「鷹富士さん……」
茄子「帰ります。さようなら、安部先生」
菜々「はい。気をつけて帰るんですよー」
茄子「………」ペコリ
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