恭介「どうすりゃいいんだ……」
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63:名無しNIPPER[saga]
2018/07/04(水) 21:49:34.53 ID:Ds8QT0nl0
佳奈多「なに?」

理樹「い、嫌だなぁ…まるで初めて会った頃みたいじゃないか…」

佳奈多「割と初めて会ったに等しいと思うけど……」

理樹「ずっと女寮長さんと3人で仕事してきたじゃないか。なんなら君が好きなコーヒーの銘柄だって知ってるよ」

佳奈多「ス、ストーカー!?」

理樹「だから違うってば…」

理樹(なんだか馬鹿らしくなってきて二木さんのベッドに腰掛けた)

佳奈多「わー!いきなりベッドに座らないで!」

理樹「なんでさ?ほら、かな…二木さんも座りなよ」

佳奈多「馬鹿!盗人猛々しいとはこの事ね!始末書の量を2倍にするわよ!?」

理樹「はいはい」

理樹(僕は彼女の肩に手を回して少し強引にベッドへ座らせた)

佳奈多「や、やめて!」

理樹「やっと分かったよ。今日は二木さんそういう遊びがしたいんだね?」

理樹(そういえば二木さんも僕と付き合うようになって意外なユーモアがある事を思い出した。それは大抵の場合少し歪んでいて分かりにくいものだったが、おそらく今回のそれも同じに違いない。ならば僕もそれに乗っ取らなければ)

佳奈多「ひ、人を呼ぶわよ!」

理樹「分かったよ。悪かったね。風紀委員長殿」

佳奈多「ハァ……ハァ……失望したわ。あなたはもっと大人しくてこういう真似をする人じゃないと思っていたのに!……先生に報告してきます」

理樹(そこで僕はすかさず扉の前に立った)

理樹「まあ待ちなよ委員長」

佳奈多「退いて!」

理樹(無理やり出ようとするのを手で制して言った)

理樹「人が見かけによらないのは誰だってそうさ。例えば君も普段はツンケンして近寄り難いし、実際他の男子だって君の事は恐れおののいている」

佳奈多「ふん。むしろその方が都合がいいわ」

理樹「だけど、連中は勘違いしている。本当の君はもっと可愛いのに」

佳奈多「なっ!」

理樹(だんだんノリノリになってきた。気分はアメリカ映画のプレイボーイだ)

理樹「知ってるぜ。影でクドの世話を焼いていたり困っている人がいれば助けずにはいられない性格だってコト」

佳奈多「そ、それは委員長として当たり前のことよ……」

理樹「いいんだよそれで!委員長は強く、優しくないと務まらないものさ。だが、誰も君の本当の姿は知らない。ああ、なんて悲劇だ!」

理樹(僕は眉毛や口を大きく曲げたり、肩をすくめたりして若干大袈裟に感情を表現した)

佳奈多「わ、私は……別に…」

理樹「君は本当は愛されるべき人なんだ。だけど僕は他の人に君を理解されたくない」

佳奈多「なによ…結局あなたも私を……」

理樹「何故ならそれは君が好きだからさ」

佳奈多「へっ」


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