8: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2018/05/18(金) 23:35:01.46 ID:lFsgkv9uo
「どうしたんですか? こっちを見て」
「いや、美穂も変わったなぁって思って」
「そうですか?」
「でもま、根本的なところは変わってないよね」
「変わっていくことも変わらないこともどっちも大事なんですっ」
「そうだね」
はにかみ屋なのは多分一生治ることはないと思う。でも悪いことじゃないだろう。それすらも楽しめるようになって来ているのだから、確実にアイドルとしてステップアップしている。
「今度は水着の仕事考えてみるかな」
「ええ!? そ、それはまだ早いといいますか……ダメですっ、心の準備に時間がかかります!」
「そ、そう?」
何の気なしに呟いただけなのにここまで言われるとまだ早い気もしてくる。別に見られて恥ずかしい身体をしているわけでもないのだけど、心の持ちようだろう。
「それにそういうのは……プロデューサーさん以外に見せるには勇気が」
「えっ?」
「な、なんでもないです! お料理お料理たのしいなぁ!」
照れ隠しのように歌いながらリズミカルに包丁を叩く。
「……今の破壊力やばかった」
思わず聞こえなかったふりをしたけどすっごくドキッとしました。ええ、年甲斐にもなく。
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