9: ◆XUWJiU1Fxs[sage]
2018/05/18(金) 23:38:50.22 ID:lFsgkv9uo
「いただきます」
何歳になっても手料理というものは良いものだ。それも自分のことを好きでいてくれる女の子が気持ちを込めて作ってくれたのならば尚更である。
「どうですか?」
美穂は緊張した顔つきで俺を見ている。オーディションの結果を待つようでやや強張っている。
「……」
「……」
「……」
「……」
「な、何か言ってくれないと不安ですっ!」
意地悪が過ぎたようだ。少々泣きそうになっている。
「うん、美味しいよ。味付けも好みだし」
「本当ですか? えへへ、やったぁ」
ホッと一息をついて砕けた笑みを浮かべる。
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