6: ◆eBIiXi2191ZO[saga]
2018/05/18(金) 22:42:24.55 ID:O0+7TRfs0
プロデューサーさんは私の様子をうかがうと、挨拶まわりに中座するのでした。
私はコットンにクレンジングを含ませ、肌にあてます。ひやりとした感触。
先ほどまでの照明の熱さと、スタジオの熱気。
中てられた熱が洗い落とされるような、そんな気がします。
ふう。
ため息を、またひとつ。
鳴り響く歌を、思い出します。
その歌が、私の心を締め付けます。上手いとか素晴らしいとか、そんな、簡単に表現できることではなくて。
なんと言えば、いいのでしょう。意図することなくただ、心を締め付けるのです。
それは、表現力? 存在感? あるいは?
いえ。そのどれでもなくて、でも、どれも当てはまって。
考えるほどに、頭の中がかき混ぜられていくようです。
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