晶葉「できたぞ助手! アイドルの貞操観念が逆転するスイッチだ!」
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名無しNIPPER
[saga]
2018/05/12(土) 09:59:50.95 ID:BF8WTLxg0
凛「いいよ。私の勝ちは揺るがないけど、遊んであげる」
P「ちょっと待った、戦ってる途中でスイッチが誤作動する可能性がある。勝負に水を差しかねないブツは、こちらで預からせてもらう。さあ、ダンボールに向かって投げるんだ」
凛「いいけど……さっきからなんでダンボールに入ってるの?」
P「止むに止まれぬ事情があってな。それじゃあぼちぼち始めてくれ」
あやめ「はい! P殿、忍者として正々堂々と戦う私の勇姿を、とくとご覧あれ!」
凛「気合は充分みたいだね。あやめと本気でするのは初めてだっけ?」
あやめ「そうですね。凛殿の剥き出しの獣性を前に、私も武者震いが止まりませぬが、勝ちにいかせてもらいます! ダンボールの中で全裸待機するP殿のためにも!」
凛「ぜっ、全裸待機!?」
あやめ「隙あり!」
P「汚いなさすが忍者きたない」
凛「くっ……! 初手で不意打ち!」
あやめ「これが忍びの正攻法! お覚悟ッ!」
P(うむ、尋常ならざる格闘戦である。この分なら他の戦闘系アイドルも引き寄せられよう。二人には悪いがこの決闘を囮にして時間を稼ぎ、晶葉を見つけ出さねば……! 秘技、ダンボール空蝉の術!)
――池袋未来ガジェット研究所・中央管制室
晶葉「思ったより早かったな、プロデューサー。驚いたよ」
P「こっちこそ驚いたぞ。ここまで物質透過でほとんどのセキュリティが突破出来たのはどういうことだ?」
晶葉「あいにくと私の助手は一般人なのでね。アイドルより重いものを持ったことがない男なのだ」
P「なるほど。で、そいつはどこにいるんだ」
晶葉「教えられない。それよりも、あー……その格好はなんとかならないか? それとも貞操観念が逆転しているだけあって、全裸でいるのが気持ちいいのか?」
P「白衣とか貸してくれるとすごくありがたい」
晶葉「ちょうど助手用に買ったはいいが、着てくれないやつがある。ウサちゃんロボに持ってこさせよう」
P「恩に着る。……お、早いな。かたじけない。うん、やっぱり服があると落ち着くな。白衣の下は全裸だが、人間に戻った気分だ。より変態性が増した気もするが、背に腹は変えられん。晶葉、プロデューサーの居場所を答えてもらうぞ。お前がこっちの俺を独り占めにしようとしているせいで、事務所はしっちゃかめっちゃかだ。一刻も早い業務の正常化には、俺たち二人で状況を正しく周知する必要がある。もちろん、その結果としてこの世界の俺の有給休暇がどうなろうとも、それはコラテラル・ダメージというやつだ。俺は悪くない」
晶葉「独り占め……?」
P「違うのか? アイドルが俺を追っかけ回している間に、お前はお前の助手とたっぷりずっぽりしっぽりやるつもりだったんだろう? そのために俺を呼び出して、プロデューサーをすり替えた。そうじゃないならお前の目的はなんだ、晶葉」
晶葉「フフッ。なるほど、君を囮にして助手としけ込む……そういうヤリ方もあるのか。さすが貞操観念が逆転しているだけはある。ただ残念ながら私の目的はそうじゃない。私が君をここに呼び出した理由は、ただひとつ。君を観察するためだ」
P「わからない……それになんの意味が?」
晶葉「一種のインフォームド・コンセントだ。とある手術を行ったあと、患者がいったいどう変化し、どういった行動を執るのか。百聞は一見に如かずというだろう。よって私は実際に見せることにしたのだ。貞操観念が逆転したプロデューサーが、アイドルに対してどう接するのか……他でもない、私の助手に理解してもらうために」
P「……まさか、お前のプロデューサーの貞操観念を逆転させるつもりか!?」
晶葉「ご明察。しかしその言い草では少し誤解があるようだ。私が助手の貞操観念を逆転させようとしているのではない。助手自身が、自らの貞操観念を逆転させようとしているのだ。意識改革というには、あまりにも暴力的な手法だが」
P「愁傷な顔をしているが、お前がそうなるように仕向けたんじゃないのか?」
晶葉「そう思うのも無理はない。だが誓って、それだけは違うのだ。ミケランジェロのダヴィデ像に代表されるように、男児は貞淑たる包茎たれというのが五〇〇年以上前からの世界的な潮流であり、私もその流れを汲む一人だ。清楚な日本男児である助手を非情に好ましく思っている。できることなら貞操観念を逆転させたくなどない。しかし助手のたっての希望とあっては、私は自分の信条を曲げねばならなかった。助手はそこまで追い詰められていたのだ」
P「どういうことだ……?」
晶葉「助手は長年の枕営業で、ついに心を壊した」
P「嘘だろ? じゃあ有給休暇は……」
晶葉「アイドルに心配をかけないための方便だ。助手はもともと精神的に不安定なところがあった。私は枕営業をやめるか、休職しての自宅療養を勧めたが、助手は頑として首を縦に振らなかった。それどころか貞操観念を逆転させることを提案してきた。女性を抱くことが好きになれば、いくらでも仕事がとれると泣きそうな顔で笑って。
私は助手の涙に報わねばならないと思った。幸いにもスイッチの試作品はすぐに出来た。だがスイッチを前にして、助手は貞操観念が逆転したあとのことを危惧した。女の性欲を身を以て理解している助手は、自分がそうなったあとに、アイドルたちにどう接するのかが怖くなったのだ。
事務所には、およそ人間離れした性能のアイドルが何人もいるが、年相応の身体能力しかないアイドルもいる。そういったアイドルたちを自分が傷つけはしないかと、助手は恐れたのだ。アイドルに触れることさえも、苦痛に感じるほど傷ついているくせに、だ。
私はこれ以上、時間をかけたくなかった。傷ついた助手の顔を見ていたくなかった。貞操観念が逆転していてもアイドルを傷つけたりしないとわかれば、すぐにでも助手の心を救うことができる。そして呼び出した君をカメラで観察した結果、貞操観念が逆転したとしてもアイドルを傷つけることはないと私と助手は判断した」
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