32: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/05/12(土) 02:14:41.81 ID:aw+Q2owr0
カラスさんがカァカァ鳴く時間。傾いたようなアパートは静まり返っておりました。
キィキィ軋む床板を踏み、がたつく扉に鍵を差し込んで、古畳の香る四畳半へ入ります。
二組のせんべい布団以外には何もない自室。
その中心にちょこんと正座して、ソーダのアイスを二つ起きました。
「お待たせしましたです」
お客様が先に入っておりました。
彼女は人の形をしておりませんでした。
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