31: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/05/12(土) 02:13:47.85 ID:aw+Q2owr0
「ああライラちゃん、おはよう!」
「おはようございますですよー」
「ごめんねぇ手伝わせちゃって」
「よいのでございます。なんでもいたしますですよー」
「ライラちゃーん! あそぼー!」
「おっとっと、もう少し待ってくださいませー」
ひょいひょいと商店街を渡り歩き、お店番、ご近所への配達、荷物持ちなどをしていきます。
一つ一つはすぐに終わるのですが、続けて一気にとなると、少しだけ時間がかかります。
こういうことは初めてでしたので、とても楽しい経験でございました。
その上食べるものを頂けるのですから、人の縁とはやはり恵みそのものでございます。
これは、久しぶりにお腹いっぱい食べることができそうでした。
やがて日も暮れかけ、ぱんぱんの袋を両手に提げ、二人家路を歩きます。
しかし、その前にひとつ――
「メイドさん。少しだけ、お部屋に一人にしてくださいますですか?」
「? 大丈夫でございますが……何を?」
「お話をしたいひとがいるのです。日が暮れるまででよいですからー」
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