遊び人♀「おい勇者、どこ触ってんだ///」
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60:今日はここまでです ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/07/19(木) 07:37:37.52 ID:/DWZcchK0


「……いざとなったら、命を懸けてでも守ってやる。勝てないと思ったら、俺を置いてでも逃げろ」


「うーん、気持ちは嬉しいけど命まで懸けるのはごめんよ。それに仲間は絶対に見捨てない。それが私の騎士道よ」


「だが、勇者とはそういうものだ」


しばしの沈黙、どうやら彼女を困らせてしまったらしい。だが同時に、俺の事を気にかけてくれていると思うと少しうれしい。


「そうね、本当にその時が来たら『ここは俺に任せて先に行け』とでも言ってみたらどう?」

「それこそ物語に出てくる勇者みたいにね。そしたら考えてあげるかも」


「考えておこう」


だれが、そんな臭い台詞をはくもんか。


「さて、それじゃあ私はお酒でも仕入れてこようかしら」


どうやら俺の忠告は無視されたらしい。だがまあ、夜は俺の担当だ好きにするがいいさ。


「だがどこで酒を手に入れるんだ。この町には来たばかりだし、到着してから此の方ほとんど探索もしていない」

「スピークイージーの場所に検討でもついているのか?」


「何を言ってるんだい勇者様。私たちが居座っているココが何処だかわからないのかい?」


「窓際?」


「そう、ここは教会だよ。教会があるならそこには必ずワインがある!」



どうやら、今晩のオトモはワインに決まったようだった。


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