264: ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/06/05(水) 22:39:02.75 ID:1oYqpqim0
目を回している彼女の頭を、優しく俺の太ももの上にのせる。長年、如何なる目的も果たせなかった俺ではあるが、ようやく一つ成しえることができた気がする。
久方ぶりに彼女の顔を拝むが、やはりとんでもない美少女だ。こんなに、幼く可愛らしい顔つきをした美少女の頭をふとももに載せるなんて、なんと扇情的で犯罪的なんだろうか。だが彼女は、立派な大人。そこに違法性は一切ない。というか、彼女の生い立ちを鑑みるに、とんでもない年上の可能性だってあり得る。
彼女の頭の重みが、俺に歓喜の震えを与える。俺の鋼の精神は、恐慌状態へと陥り、あまりの喜びに泣き叫びたいほどだ。
俺は、衝動に駆られ彼女の頭を撫でることにした。綺麗な髪が、絡まることなく指の間をスルリと落ちる。
「可愛いなぁ……」
俺の口から、思わず心中がだだ洩れた。
すると、まるでタイミングを図ったかのように、彼女の口からもぬるく、粘った液体が滴り落ちた。
「うわ、ばっちいな」
彼女のよだれが、膝にかかってしまった。いくら愛おしい彼女の唾液だからと言って、それまで愛でるほど俺は変態ではない。俺は、彼女のマフラーで自身の膝を拭う。
「とんでもないやつだ」
お返しとばかりに、彼女の頬をつねる。プニプニしている。まるでスライムみたいな柔らかさだ。
「……おい勇者どこ触ってんだ」
目を覚ました遊び人が不満げな声をあげた。俺は、それを無視して頬をいじくる。これは、俺の膝に涎を落とした罰だから俺に何ら後ろめたいことはない。
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