244: ◆CItYBDS.l2[saga]
2019/05/25(土) 17:34:19.11 ID:qW+Kebhi0
「炎魔将軍、お前に借りは作りたくない」
丸められた地図を炎魔将軍へと投げつける。
「教会の精鋭が、この酒造の襲撃を予定している。俺は、その先駆けだ」
「な!? 今更かよ!? もっと早く言え!」
「これで貸し借りなしだな」
俺が、してやったりとニタリと笑うと同時に魔法陣が発動した。光の中に消えゆく俺に向かって、炎魔将軍がその怒りを隠すことなく喚き散らした。
「くそが! お前を、彼女に合わせる本当の理由を教えてやる!」
「彼女なら、おまえを縊り殺してくれるだろうからだ!」
その言葉が、炎魔将軍の苦し紛れの最後っ屁なのか、はたまた真実なのかはわからなかった。
だから俺は、「望むところだ」そう言い返し。炎魔将軍に、あかんべーと舌を出して見せた。
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4杯目 ブリューな気持ち
おわり
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