17: ◆CItYBDS.l2[saga]
2018/06/06(水) 17:14:45.58 ID:IZO3JF8l0
酒場に似合う荒い言葉とは裏腹に、可愛らしい声が脳天に響いた
と同時に、尻にも鈍い衝撃が響く
どうやら、俺は尻を蹴り上げられたらしい
振り向くと可愛らしい声に見合った可愛らしい一人の少女が、腰に手を当て俺を睨みつけている
美少女に尻を蹴り上げらたという事実が、何故かはわからないが俺の頬を赤くそめる
「聞いてる?それとも、酔っぱらって耳が遠くなってんの?」
白と黒のチェック柄の派手なワンピース
ブロンドの美しい髪は、肩に届かない程度で切りそろえてある
首には真っ赤なストールが巻かれている
その鮮やかな赤は、まるで首から血を流しているようだ
そう、これから起こる何かを暗示するかのように
「す、すまない」
俺は慌てて、彼女に道を譲る
だが、彼女は俺の顔を訝し気に眺め続けている
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