8:名無しNIPPER[saga]
2018/05/05(土) 11:05:03.96 ID:sPA3Iy4L0
「オイお前!何ジロジロ見てるんだよ!」
「つーかお前臭いんだよ!」
それは子供たちの声だ。
見るとこの公園を通り掛かった少年たちが誰かを束になって誰かを虐めていた。
いくらなんでもこれは見過ごせない。
そう思った亀山はすぐさま子供たちの前に駆け寄り虐めを静止した。
「コラお前ら!何してんだ!?」
「だってこいつが…」
「さっきからジロジロ見てくるのが悪いんだよ。」
亀山はすぐに虐められていた子供を庇った。
その子は虐めていた少年たちと同い年くらいの男の子。
それにしても虐めていた少年たちの言うように異臭が凄まじい。
見れば少年の身体は不衛生にも長いこと身体を洗ってないらしく
衣服も汗ばんでいて長いこと洗濯してないようだ。
さらに少年は酷く痩せこけていた。
まるで何日もまともな食事にありつけてないような飢えた様子が伺えた。
「とにかくこのことはこの子の親に伝えるからな。坊主、家の電話番号を教えてくれ。」
亀山が少年に家の電話番号を尋ねようとした時だ。
少年は何かを恐れるかのようにその場から走って逃げ出した。
別に咎めるわけでもないのにどうして逃げ出すのか?
わけのわからない亀山はその場で呆然とするしかなかった。
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