7:名無しNIPPER[saga]
2018/05/05(土) 11:04:24.60 ID:sPA3Iy4L0
「右京さん着きましたよ。ここがさっきのコンビニの近くに有る公園です。」
それから右京は亀山と共にこの近隣にある公園に立ち寄った。
何故公園に立ち寄るのかだが理由は簡単だ。
ホームレスが住み着く場所といえば公園か河原といった広場を好む。
もしもホームレスの犯行なら公園に住み着いているのではないかと目星をつけたのだが…
「誰もいませんね。それどころかキレイな公園です。」
右京が指摘するように公園にホームレスが住み着いた痕跡はなかった。
実はこの公園は夜になると閉鎖されるように対策を施されていた。
その影響でこの公園にホームレスは住み着くことが出来なくなり
他の場所へ移ったり支援を受けたりと散り散りとしたようだ。
「つまりこの近辺にホームレスはいない。そういうことになりますね。」
「それじゃあ誰がコンビニから廃棄弁当を盗んだんですか?
あ、まさか…競合店が盗んだんですかね?
コンビニってそこら中にあるから少しでも嫌がらせをしようとして…」
「いいえ、それはありえません。
もしも嫌がらせを行うならいくらでも方法があります。
たとえば盗んだ廃棄弁当を店の前に撒けるなどすればより効果的です。
ですが犯人は廃棄弁当を店から持ち出していった。
その理由は何か?これは明らかに食べるために盗んだはずです。
つまり犯人は生活困窮者。これは間違いありませんよ。」
右京の推理に亀山も納得はした。
だがホームレスではないとしたら誰が廃棄弁当を盗んだのか?
当初の疑問に戻り頭を悩ませていた時だ。
92Res/93.96 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20