30:名無しNIPPER[saga]
2018/05/05(土) 15:23:17.05 ID:sPA3Iy4L0
「ねえ亀山さん。これで本当にお母さん帰ってくるの?」
「ああ、けどまずは大掃除だ。ほらほら、キビキビ動けよ〜!」
茂とゆきは既に亀山と親しくなり率先してゴミ掃除を行っていた。
それとは対照的に明と京子は表情が曇りがちだ。
その気持ちはわからなくもない。
年長の二人は恐らく母親がこの三日で帰ってくるとは思えないのだろう。
あと三日もすれば母親と引き離されるかもしれない。
そう思うと気分が晴れないのも仕方のないことだ。
「なあ、ところでお前たちには父親はいないのか?」
そんな時、亀山は父親について尋ねた。
先程から母親については色々と聞いている。
だが子供たちからは一度たりとも父親については語れてはいない。
それどころかこの家には成人男性の持ち物もない。
つまりこの家に父親はいないということ。それではどこにいるのか?
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