右京「誰も知らない?」
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13:名無しNIPPER[saga]
2018/05/05(土) 11:18:07.55 ID:sPA3Iy4L0


「うわぁぁぁぁぁ!?」


なんと少年はこの場から駆け足で逃げ出した。

いきなりの行動に思わず呆気に取られてしまうがとにかく後を追わなくてはならない。

子供の足だ。すぐに追いつけるはず。

だが夜道であること、それに向こうはこの辺りの道に精通しているようで

抜け道を通りどうしても追いつけなかった。

それでもこんなことで諦める特命係ではない。

なんとか逃走する少年を追いかけるとある建物の中へと入っていった。

そこは築30年が経過したと思われる中古のアパート。

見るとアパートには一室だけ微かな明かりが付いている。

恐らくあの部屋が少年の自宅なのだろう。


「警察です!開けてください!」


こんな時刻だが亀山は家の扉をドンドンと叩いた。

ハッキリ言ってこの行いは近所迷惑。だがこんな時間に少年が街中を彷徨いていた。

しかもコンビニの廃棄弁当を盗もうとしておまけに警察の追跡からも逃走した。

こうなれば親を呼び出して厳重注意をしなくてはならない。

そんなノックを続ける亀山とは別に右京は玄関のポストに注目した。それは催促状。

取り出してみると電気・ガス・水道が一ヶ月前から止められていることがわかった。

もしやと思った右京は亀山に代わって中にいるはずの少年にこう呼びかけた。



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