右京「誰も知らない?」
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11:名無しNIPPER[saga]
2018/05/05(土) 11:16:38.93 ID:sPA3Iy4L0


その夜―――


「ふぁぁ…右京さん…もう夜の0時過ぎですよ…」


あれから数時間後、右京と亀山は車の中からコンビニを監視して張り込んでいた。

まさかこんなしょうもないコソ泥相手にここまでやるのかと亀山は半ば呆れ気味だ。

普段なら花の里で一杯やった後に自宅で就寝している時間のはず。

それなのにこうして深夜の張り込みとなると愚痴らずにはいられなかった。


「ねえ右京さん、この事件まともに立件なんて無理ですよ。
店側だって金銭の被害は出なかったし厳重注意がいいところじゃないすか?」


「確かにそちらの方では厳重注意が精々でしょう。
ですが僕にはこの小さな事件がまだ何かある気がしてならないんですよ。」


この事件に対して右京は何かを感じていた。

そんな右京にこれまで緩み気味だった亀山に思わず緊張が走る。その時だ。

店から店員が出てきた。見ると店員は何かをゴミ袋に入れていた。

ゴミ袋の中身は弁当。それをこの店の裏にあるゴミ捨て場のゴミ箱へと投げ捨てた。

右京が腕時計で時刻を確認するが既に日付変更して翌日になっていた。

これで弁当は賞味期限が切れて廃棄弁当として扱われる。

店員は作業を終えるとすぐに店の中へと戻った。

すると今のタイミングを見計らったかのようにゴミ捨て場に誰かが近づいてきた。

よく見るとそれは昼間の虐められていた少年だ。まさかこの少年が犯人…?

車窓から様子を眺める亀山も思わず驚きを隠せなかった。



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