10:名無しNIPPER[saga]
2018/05/05(土) 11:06:11.97 ID:sPA3Iy4L0
「そういえばキミたちは下校中でしたね。」
「うん…」
「今日は学校でいつも通り授業が行われていた。そうですね?」
「そうだけど…」
「右京さん、一体何を聞いてるんですか?」
「亀山くん。先ほどの子はランドセルを背負っていましたか?」
「ランドセル?そういえば…」
亀山は逃げ出した少年の格好を思い出したがそういえばランドセルは背負っていなかった。
それでも他の子たちを見るとちゃんとランドセルを背負っている。
だがこれがどうしたというのか?
「今日は平日、それに今の時刻は午後3時。小学生の下校時間に相当します。
それなのにあの子はランドセルを背負わずに公園をうろついていた。
少し引っ掛かると思いませんか?」
言われてみればと亀山も疑問には思った。だがこのご時世、不登校児など珍しくもない。
それに特命係が捜査しているのは廃棄弁当を盗んだ犯人だ。
今の少年と廃棄弁当の窃盗犯。この二つがどう結びつくのかと思わず首を傾げた。
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