176: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2018/07/15(日) 23:53:35.16 ID:1DFdeF0E0
夕美さんと志希さんが、並んでベッドに腰かけていた。
私は立ち尽くして、大人に叱られるのを待つ子供みたいにうつむいた。夕美さんの顔を、まともに見ることができなかった。
「ごめんなさい」と言った。
「どうして、謝るの?」
夕美さんが首をかしげる。
「私のせいですから。……夕美さんのケガは、証明なんてできないけど、きっと私の不幸のせいです」
「うーん……志希ちゃんはどう思う?」
夕美さんが隣に座る志希さんに目を向ける。
「ふむん」と志希さんが声を出す。「あたしはほたるちゃんが不幸だとも、周りの人を不幸にしているとも思わないかにゃ」
「え?」
「あ、ほたるちゃん、さっきはごめんね〜」
「い、いえ。それより……」
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