白菊ほたる「もう雨あがりに虹が掛かることもないんでしょうか」
↓
1-
覧
板
20
12
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2018/05/01(火) 15:01:42.12 ID:47m1SMXJ0
**
ラジオが終わり、お昼ごはんを食べたあとは、今日は藍子さんと『買い出し』に行きます。
昨日と同じ満月が、煌々と輝いています。
あの月が、怖い。
もうこの惑星は死んでしまったんでしょうか。
学校の外は張り詰めたように寒く、時が止まったみたいでした。
それはまるで、幼い頃に想像した世界の終わりのようで。
ふとした瞬間に、叫びだしたくなるような不安が――
「ううう、今日はいちだんと冷えますね」
「あ……、はい。そうですよね。寒いです……」
藍子さんの声で、我に返りました。
寒さをちょっとでもやわらげるために、藍子さんにぴったりくっついて歩きます。
でもお互いに冬物の上着で完全に守られているので、少しも体温も感じません。ちょっとさみしいかもです。
「もう、ほたるちゃん。歩きにくいって」
「あ、ごめんなさい……。ダメでしたか?」
「ううん」
日が昇らない以上、気温は下がる一方です。
昨日よりも今日は、今日よりも明日は、もっと寒いでしょう。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
51Res/43.53 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
書[5]
板[3]
1-[1]
l20
白菊ほたる「もう雨あがりに虹が掛かることもないんでしょうか」-SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1525154072/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice