白菊ほたる「もう雨あがりに虹が掛かることもないんでしょうか」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2018/05/01(火) 15:00:41.58 ID:47m1SMXJ0
いつものように、放送前の打ち合わせをします。
話す内容の確認と機材のチェックが主です。
スタッフさんもいないので、全部私たち二人だけでやらなきゃいけません。
ちょっと大変ですけど、慣れてくると楽しいものです。
「ほたるちゃん、そっちは大丈夫ですか?」
「はい。校庭のスピーカーも、電波の送信機も特に不調も無いみたいで……」
「よかった。じゃあ、はじめよっか」
「はい、いきまーす。さん、にー、いち……」
カチッとボタンを押し、放送がスタートします。
学校の中と外に取り付けられているスピーカーと、私たち二人で取り付けたアンテナから、この町中に私たちの声を届けます。
まだ誰か、聴いている人が居ると信じて。
今日も、メッセージを届けます。
「高森藍子のゆるふわタイム。今日のゲストも、白菊ほたるちゃんです♪」
「はい、白菊ほたるです……。よろしくおねがいします」
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