垣根帝督「協力しろ」鹿目まどか「ええ…」
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99:名無しNIPPER[saga]
2018/11/25(日) 16:31:01.39 ID:ULLyrJIa0

「そ、それはいくら何でも……」

「ならちゃんと自分で考える事。たった一回しかないんだから後悔しないような願いをね」

マミが言うと、少女は口に手をあてて本格的に考え始めた。

適当に考えたとはいえ我ながらそんなに悪い提案とは思っていなかったので、実はこの反応に若干傷ついていたのは内緒だ。

ただ願い事がすぐに思い付かないというのは現状に恵まれているからとも言えるし、それはそれで幸せな事だ。

マミがそんな風に考え、また結界の奥に向けて進もうとした時だった。



「忠告は無視されたようね」



突然背後から声が響いた。

彼女たちが反射的に振り向くと、そこには件の転校生、暁美ほむらが立っていた。

彼女は黒を基調とした魔法少女姿に変身している。

「あなた、あの時のーー!」

先に反応したのは巴マミの方だった。

マミの相棒であるキュゥべえを追い詰め殺そうとした件で彼女とは一触即発状態になっていた。

その時のケリをつけに来たのかと一瞬マミは思った。

だが、彼女は巴マミなど見ていない。

彼女の厳しい視線は、その隣にいる小柄な少女に注がれている。

「鹿目まどか、言ったはずよ」

ドライアイスのような声色で、彼女は告げる。



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