垣根帝督「協力しろ」鹿目まどか「ええ…」
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97:名無しNIPPER[saga]
2018/11/25(日) 16:28:55.20 ID:ULLyrJIa0

「……本当に、いいの?」

ほとんど無意識で彼女は呟いていた。

「何にも……できなくなっちゃうよ……? 遊びも、部活も恋も。怪我だってするし、怖い思いだってしょっちゅう……。それでもいいの? 本当に……本当に私と一緒に戦ってくれるの……?」

「はい。わたしでよければ」

言って、まどかはマミの両手を優しく包み込んだ。

両親のいない彼女にとっては、久しぶりの感触だった。

その慈愛に満ちた暖かさに、マミは胸の奥に溜まっていた黒いものが溶けていくように感じた。

それと同時に瞼の裏が潤い、何か熱いものが込み上げる。

「ありがとう……」

シンプルに、一言マミは呟いた。

今、彼女の中では色んな感情がごちゃ混ぜになっていてどう表現すれば分からなかったけれど。

全てを総括した、本心からの言葉。

ただそれだけ。
  
それを聞いた少女が、優しく笑った。

彼女が魔法少女になりたい理由は、誰かの役に立ちたいから。

その始まりに、魔法少女を知るきっかけとなった人を喜ばせる事ができたのだ。

この先どんな過酷な闘いが待ち受けているかは分からないけれど、どれだけの人々を守れるかなんて自信はないけれど。

ひとまずは一人。

これをきっかけにしていこうとまどかは胸の奥で思った。





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