92:名無しNIPPER[saga]
2018/11/25(日) 16:24:14.44 ID:ULLyrJIa0
「そうやって誰かの為に頑張れるマミさんは、やっぱり凄いですよ」
「そう言ってくれるのは嬉しいけど、魔法少女は魔女を倒さないとグリーフシードを得られないからね。どれだけ綺麗事並べたって結局は自分の為よ。だからーー」
「あんまり私を持ち上げないで。ですか?」
「……もう、意地が悪いわよ鹿目さん」
頬をプクッと膨らませてマミは拗ねたように言った。
それを見て、まどかは顔を逸らしてクスクスと笑った。
「すいませんマミさん。でも、マミさんがそうやって街の平和を守ってるの、本当に素敵だなって思います。誰にも感謝されずに、それでも頑張り続けるのってそんな簡単な事じゃないと思うから」
「……そう。一人でもそんな風に考えてくれているだけでも嬉しいわ。ならせめてあなたの前じゃ、カッコいい先輩でいなくちゃね」
少し照れながら言って、マミは再び周りを警戒しながら進む。
結界の中は、相変わらず例えようもない異様な空気に満ちている。
いつ使い魔が襲ってきてもおかしくない雰囲気だが、まだ結界ができたばかりで魔女が完全に『孵化』していないのか、彼女たちを妨害するようなものはない。
この調子なら特段被害もなく終わらせられるかもしれない、と少し楽観し始めた時。
再び真後ろの後輩から声をかけられた。
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