85:名無しNIPPER[saga]
2018/11/15(木) 22:15:30.26 ID:fN5d1hik0
「はあ!? な、何でさ!」
予想外の返事に勢いよく食って掛かったのはさやかの方だ。
そんな彼女を赤い目で見つめながら、キュゥべえは極めて冷静に言う。
「このグリーフシードは魔力で溢れている。こうなったらもう魔法少女じゃないと対処できない。実際、君はグリーフシードに触れる事すら出来なかったじゃないか」
「……ッ!」
さやかはギリリと歯噛みをする。
キュゥべえが手出しできない以上、残された選択肢は二つ。
知り合いの魔法少女ーーつまりは巴マミを呼んでくるか。
彼女たちのどちらかがこの場で魔法少女になるか。
「まどか! マミさんの携帯の番号知ってる?」
「えぇ!? あー、分かんない……」
クソッ、とさやかは心の中で毒づいた。
そんな彼女たちに向けて、キュゥべえが急かすように言う。
「早くしないと! 魔女が孵化して結界ができたら、場所が分からなくなってしまう!」
魔法少女が魔女の結界を探す時は、ソウルジェムに反応する魔力を足掛かりにして少しずつ場所を絞っていくしかない。
当然、そんな事をしている間に魔女は何人もの患者を食い物にするだろう。
時間がない。
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